普段、食事をしたり話したりするとき、私たちは無意識に歯を使っていますが、その歯が全部で何本あって、どんな形をしているのか、じっくりと観察したことはありますか。今日は少し時間をとって、自分の口の中を探検してみませんか。特に、すべての歯の土台となっている下の歯に注目してみましょう。まず、清潔な手で鏡を持って、口を大きく開けてみてください。一番前に並んでいる、平たくてスコップのような形をした歯が見えますね。これが下の前歯、切歯です。食べ物を噛み切る役割を持っています。その数は、真ん中から数えて左右に2本ずつ、合計4本あるはずです。次にその隣を見てみましょう。少し尖った形をした歯があります。これは犬歯で、肉などを引き裂くのに役立ちます。左右に1本ずつ、合計2本です。ここまでの6本が、一般的に笑った時に見える範囲の歯ですね。さらに口の奥を覗いていくと、犬歯の隣に臼のような形をした歯が2本並んでいます。これが小臼歯です。食べ物をすり潰す働きを始めます。左右合わせて4本あります。そして一番奥には、さらに大きくて頑丈な臼、大臼歯が見えます。これが食べ物を細かく砕く主役です。親知らずがなければ、左右に2本ずつ、合計4本あるでしょう。さあ、全部数えてみてください。切歯4本、犬歯2本、小臼歯4本、大臼歯4本で、合計14本になりましたか。もし一番奥にさらに歯があれば、それは親知らずです。自分の歯の本数や形、並び方を知ることは、自分の体への理解を深める第一歩です。どこに汚れがたまりやすいかなども見えてきて、日々の歯磨きがもっと効果的になるかもしれませんよ。