子供の口腔ケアにおいて、デンタルフロスは虫歯予防のために非常に重要な役割を果たします。多くの親御さんは子供の歯磨きを丁寧に行っていますが、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは取り切れません。歯科医は、子供がデンタルフロスを使用し始める「適切な時期」と「効果的な導入方法」についてアドバイスしています。子供のデンタルフロス導入の目安は、「乳歯の歯と歯の間に隙間がなくなってきた頃」とされています。これは大体2歳半から3歳頃が多く、乳歯が生え揃い、歯と歯が密接し始める時期です。この頃から、食べかすが歯間に挟まりやすくなり、虫歯のリスクが高まるため、フロスによる清掃が必要になります。もちろん、それ以前からでも歯と歯の間に物が挟まるようであれば、導入を検討しても良いでしょう。最初から子供自身にフロスを使わせるのは難しいので、保護者の方が「仕上げ磨き」の一環としてデンタルフロスを使ってあげることが大切です。導入方法としては、まず「ホルダータイプのフロス」から始めるのがおすすめです。Y字型やF字型のフロスは、指に巻き付ける手間がなく、奥歯にも届きやすいため、保護者の方が使いやすいでしょう。子供に「歯のお掃除だよ」と声をかけながら、鏡を見せて、フロスが歯の間を綺麗にしている様子を見せてあげると、子供も抵抗なく受け入れやすくなります。使い方のポイントは、優しく、ゆっくりと行うことです。子供の歯茎はデリケートなので、勢いよく挿入したり、乱暴に動かしたりすると、歯茎を傷つけてしまう可能性があります。歯の側面に沿わせて、Cの字を描くように優しくプラークを掻き出すイメージで清掃しましょう。最初は毎日全て行うのが難しくても、週に数回から始めて、徐々に頻度を増やしていくのが良いでしょう。そして、子供が成長し、手先が器用になってきたら、徐々に自分でフロスを使う練習をさせてあげます。保護者の方が手本を見せながら、「こうやって使うんだよ」と教えてあげましょう。最初はうまくできなくても、焦らずに褒めて励ますことが大切です。