大人の下の歯は何本が正解?親知らずを含めた総数
ふと鏡を見て、自分の下の歯はいったい何本あるのだろうと疑問に思ったことはありませんか。普段あまり意識することのない歯の本数ですが、実は健康な状態での基本の本数は決まっています。大人の歯、すなわち永久歯の場合、下の歯は通常左右7本ずつ、合計で14本あるのが標準的な数です。具体的には、前から順に中心の切歯が2本、その隣の側切歯が2本、糸切り歯とも呼ばれる犬歯が2本、さらに奥に小臼歯が4本、そして大臼歯が4本という構成です。この14本が、食事を噛み砕く、正しく発音するなど、私たちの日常生活に欠かせない重要な役割を担っています。しかし、この数には個人差が生じる場合があります。その最大の要因が「親知らず」の存在です。親知らずは第三大臼歯とも呼ばれ、一番奥に生えてくる歯です。下の親知らずは左右に1本ずつ、合計2本生える可能性があります。もし、この親知らずが2本ともまっすぐに生えている場合、下の歯の総数は14本に2本が加わり、16本となります。したがって、大人の下の歯の本数は、親知らずがない場合は14本、すべて生えそろっている場合は16本が正解ということになります。もちろん、親知らずが片方しか生えてこなかったり、骨の中に埋まったまま出てこなかったりするケースも多いため、15本という人もいます。自分の下の歯の本数が標準と違うと感じた場合は、親知らずの有無や、過去の抜歯経験などを考慮してみると、その理由が明らかになるかもしれません。