下唇に繰り返しできてしまう口内炎。その度につらい思いをするのはもう終わりにしたいものです。口内炎の根本的な原因は、体の免疫力が低下していることにあります。つまり、口内炎を予防するためには、薬に頼るだけでなく、日々の生活習慣を見直し、体の中から健康な状態を作ることが不可欠です。まず、最も意識したいのが食事の栄養バランスです。特に、皮膚や粘膜の健康を維持する働きのある「ビタミンB群」は、口内炎予防に欠かせない栄養素です。ビタミンB2はレバーやうなぎ、卵、納豆などに、ビタミンB6はマグロやカツオ、バナナなどに多く含まれています。これらの食材を日々の食事に積極的に取り入れましょう。また、ストレスへの抵抗力を高め、コラーゲンの生成を助けるビタミンCも重要です。野菜や果物から十分に摂取することを心がけてください。次に、質の良い睡眠を十分にとること。睡眠不足は、体の免疫システムを著しく低下させます。毎日決まった時間に就寝、起床するリズムを作り、心身をしっかりと休ませてあげましょう。ストレス管理も大切な要素です。ストレスは免疫力を低下させるだけでなく、無意識のうちに唇を噛む癖を誘発することもあります。趣味の時間を作ったり、適度な運動を取り入れたりして、上手にストレスを発散する方法を見つけましょう。そして、基本となるのが口腔ケアです。口の中が不潔だと、細菌が繁殖しやすくなり、小さな傷でも口内炎に発展しやすくなります。毎食後の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科検診で、口内環境を常に清潔に保つことが、口内炎を寄せ付けない強い粘膜を作るための土台となるのです。