横になった時の歯痛は虫歯だけじゃない?隠れた原因
夜、横になると歯が痛む場合、多くの人が真っ先に虫歯を疑うでしょう。この記事では横になった時の歯痛は虫歯だけじゃない隠れた原因について詳しく解説します。確かに、虫歯が進行して神経に達する「歯髄炎」は、この症状の最も一般的な原因です。歯髄が炎症を起こすと、横になって頭部に血液が集まることで内圧が高まり、激しい痛みを引き起こします。しかし、原因はそれだけとは限りません。見落とされがちなのが「副鼻腔炎」、いわゆる蓄膿症です。上の歯の根は、鼻の横にある副鼻腔という空洞と非常に近い位置にあります。そのため、副鼻腔が風邪やアレルギーで炎症を起こすと、その圧力が歯の根を刺激し、まるで歯が痛むかのように感じられることがあるのです。この場合、歯自体に問題はないため、歯科でレントゲンを撮っても異常が見つからないこともあります。他にも、歯ぎしりや食いしばりによって歯や顎に過度な負担がかかり、痛みとして現れるケースも考えられます。特に就寝中の無意識の歯ぎしりは、歯にひびが入ったり、歯の根元にある歯根膜が炎症を起こしたりする原因となります。また、歯周病が進行し、歯茎の内部で膿が溜まっている場合も、横になることで血流が変化し、痛みが強まることがあります。このように、横になった時の歯痛の背景には、様々な可能性が潜んでいます。痛みの原因を正確に突き止め、適切な治療を受けるためにも、まずは歯科医院で専門的な診断を受けることが不可欠です。