子供の下の歯は何本かな?乳歯の数と生え変わりの謎
小さなお子さんを持つ保護者の方にとって、子供の成長は日々の喜びですが、その中でも歯の生え始めは特に気になるイベントの一つでしょう。可愛らしい小さな口の中に、白い歯が顔を出すと思わず笑みがこぼれます。では、子供の乳歯、特に下の歯は何本生えてくるのが一般的なのでしょうか。乳歯は、永久歯と比べて本数が少なく、上下合わせて合計20本です。そのうち、下の歯は左右5本ずつ、合計10本となります。生後6ヶ月頃から下の前歯が生え始めるのが一般的で、そこから徐々に奥歯に向かって生えそろっていきます。前から順に乳切歯が2本、乳側切歯が2本、乳犬歯が2本、そして奥に第一乳臼歯が2本、第二乳臼歯が2本という構成です。おおよそ2歳半から3歳頃までには、この下の歯10本がすべて生えそろうことが多いようです。この10本の乳歯は、子供がしっかりと食事を噛むためだけでなく、後から生えてくる永久歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保するという、非常に大切な役割を担っています。そして6歳頃になると、下の前歯から永久歯への生え変わりが始まります。乳歯が抜けた場所や、乳歯のさらに奥から、より大きくて丈夫な永久歯が顔を出してくるのです。この時期、お子さんの口の中は乳歯と永久歯が混在する状態になり、歯の本数も一時的に変動します。下の歯が10本より多くなったり少なくなったりして心配になるかもしれませんが、それは成長の証です。大切なのは本数を数えること以上に、毎日の仕上げ磨きを丁寧に行い、虫歯のない健康な口内環境を整えてあげることです。