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ドライソケットの痛み!普通の抜歯後の痛みとの違い
抜歯後に痛みが続くのは一般的なことですが、ドライソケットの痛みは、通常の抜歯後の痛みとは質も程度も大きく異なります。この違いを理解することは、早期にドライソケットを疑い、適切な処置を受けるために非常に重要です。自己判断で痛みを我慢せず、異常を感じたらすぐに歯科医に相談しましょう。抜歯後の「通常の痛み」は、抜歯当日から翌日にかけてが最も強く、その後は徐々に和らいでいくのが一般的です。痛み止めを服用すればコントロールできる範囲の痛みで、通常は数日で治まります。腫れや内出血を伴うこともありますが、これも時間とともに引いていくでしょう。一方、「ドライソケットの痛み」は、抜歯後2~3日経ってから、痛みが強くなるのが特徴です。通常の抜歯後の痛みが和らいできた頃に、再び、あるいはそれ以上に激しい痛みが始まるため、多くの患者さんは「あれ、痛みがぶり返した?」と感じます。この痛みは、通常の痛み止めではほとんど効果がなく、ズキズキとした持続的な痛みが特徴です。患部だけでなく、耳やこめかみ、首筋、顎の周りなど広範囲に響くような放散痛として現れることも少なくありません。まるで神経がむき出しになっているかのような、鋭く我慢できない痛みが続くため、日常生活に大きな支障をきたします。ドライソケットの痛みの原因は、抜歯窩を保護する血餅が失われ、顎の骨が露出してしまうことにあります。露出した骨は外部の刺激に敏感で、冷たい空気や食べ物、舌の動きなど、わずかな刺激でも激しい痛みを引き起こします。また、感染を伴う場合は、さらに痛みが強くなることがあります。さらに、ドライソケットの場合、口臭が発生することがあります。これは、露出した骨や抜歯窩に残った食べかすに細菌が繁殖するためです。もし、抜歯後に痛みが強くなる、痛み止めが効かない、耳の奥や首筋まで痛みが響く、抜歯窩に白い骨が見える、口臭がするといった症状が現れたら、それはドライソケットのサインかもしれません。決して我慢せずに、速やかに抜歯を担当した歯科医を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしてください。